第2章:直前の宴

宿に戻って現在午後6時。 夕食の時間。見た目も味も格別に良い。
でもゆっくり食べてはいられない。
7時には説明会に出席しなければならない。
会場では多くの質問が飛び交う。
受け取ったゼッケンが意外と格好良いことに感激。
帰りのついでに宴会の準備とおみやげ探索、
そして氷上フェスティバル。
冬の打ち上げ花火もなかなか綺麗である。
疲れていたせいか、宿に帰ってからの宴会は長くは続かなかった。
窓から見える会場では夜中になっても整備の車のライトが消えることはなかった。

翌日、大会本番の日。
3年越しのこの計画もついにここまでたどり着いた。
無理を言って朝食を早めにしてしてもらったのだが、
スタート10分前になってもまだ宿にいる。
案の定、スタートには間に合わなかった。
私はもともと、スタートの瞬間をビデオに収めるつもりだったので、
靴も履き変えず現場へ直行してギリギリ撮影に成功した。
後で気が付いたのだが、氷龍さんはしっかりとスタート集団の中にいた。
それから約1時間、スタート地点を次々と通過して行くスケーター達を撮影し続けた。
そろそろ私も滑りたくなってきた。宿に戻ってマラソンの準備である。


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